子どもの矯正
顎の骨の成長段階にある幼少期に歯並びを治すことで、見た目の問題を解消するだけではなく、精神面や身体面にも良い影響を与えられます。
噛み合わせが全身に影響する
食事や発音、運動などには、噛み合わせが関係しています。そのため、噛み合わせを改善することで口腔機能や発音、全身の機能を良好な状態へと導くことができます。
清掃性が高まる
歯並びが悪いと、歯ブラシがどうしてもすみずみにまで届かないため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。歯周病は進行すると心血管系疾患や糖尿病、呼吸器系疾患などのリスクを高めるため、歯並びを整えて清掃性を高めることが大切です。
笑顔が増える
歯並びの乱れに悩んでいる子どもは、思いっきり笑うことはできません。口元が気になって手で隠したり、不自然な笑い方をしてしまったりします。矯正治療で歯並びを整えることで、人前で口元を気にせずに思いっきり笑えるようになるでしょう。
治療を始める時期
矯正治療を始めるベストな時期には個人差があります。6歳頃や10歳頃など、始める時期には大きな差がありますので、ベストな時期に矯正治療を開始するためにも、まずはご相談ください。
お子さまの歯並び気になりませんか?
上顎前突(出っ歯) | 前歯が出ている |
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反対咬合(受け口) | 下顎が出ている |
すきっ歯 | 歯と歯の間に隙間がある |
叢生 | 歯並びがガタガタしている |
開咬 | 口をうまく閉じられない |
交叉咬合 | 噛み合わせが悪い |
就学前は永久歯が生えてきていないため、親御さまが強くご希望されない限りは定期観察することが通常です。歯並びが少しでも気になったら、早めにご相談ください。顎の骨が成長しているうちに治療を始めることで、お子さまの負担を抑えて歯並びを整えることができます。
小児矯正装置
使用する矯正装置は、お子さまの歯並びや状態によって異なります。取り外し可能な矯正装置を選択するように心がけておりますが、症例によっては取り外しできない装置の使用が必要です。取り外し可能な装置は、食事のときや学校に行っているときなどは取り外しておけるため、生活に支障をきたしません。また、歯磨きもしやすいため、治療期間中のむし歯や歯周病のリスクを抑えられます。
子どもの矯正治療の注意点
小児矯正の成功には、お子さまと親御さまのご協力が欠かせません。取り外し可能な装置は、装着時間が不足していたり装着方法が間違っていたりすると、十分な効果を発揮できないため、矯正期間が延びてしまう恐れがあります。計画通りに矯正治療を完了するためにも、ご協力をお願いいたします。
口腔筋機能療法について
口腔筋機能療法とは、口周りの筋肉を鍛えることで、お口ポカンの症状や舌癖などを改善するトレーニングです。正しい姿勢、正しい舌の位置、口周りの十分な筋力を得ることを目的に行います。口周りの筋力や舌癖は、歯並びを乱す原因のため、早期の改善を目指したいところです。
子どものうちから矯正治療をするメリット
子どものうちに矯正治療を開始することで、歯並びを悪くする舌癖や口周りの筋力不足などに対処できます。また、顎の成長を促す治療を行うことで、永久歯に生え変わってから行う矯正治療が不要になったり、非抜歯で行えるようになったりする可能性が高まります。
矯正治療が必要だとしても本来よりも短期間で完了し、通院の負担や治療費を軽減できるため、小児矯正はメリットが大きい治療と言えるでしょう。