矯正治療の必要性
歯並び・噛み合わせが悪いことの影響には、「心理的影響」と「機能的影響」があります。心理的影響は、歯並びの見た目が気になることで人前で口元を隠したり、食事や会話を楽しめなくなったりすることです。また、消極的な性格になる場合もあります。
機能的影響とは、歯と歯の重なり、歯と歯のすき間などの問題で汚れが溜まりやすくなり、むし歯や歯周病などのリスクが高まることです。また、発音に影響が出たり、顎や顔の発育が悪くなったりする場合もあります。よく噛めないことで消化器官に悪影響が及び、胃痛や吐き気などが起こるケースも少なくありません。
このような影響を抑えるためにも、できるだけ早い段階で治療を始めることが大切です。
本当の美しさとは
矯正治療は、単に歯をきれいに並べるのではなく、本来の機能を取り戻すことを念頭に置いて行います。どれだけ歯をきれいに並べても、噛み合わせが悪いと咀嚼や嚥下などに悪影響が及びます。このような歯並びは、本当に美しい歯並びとは言えないのではないでしょうか。
また、食は人が生きるために欠かせないものであり、それを支えるのが歯や顎などの機能です。そのため当院では、歯の見た目だけではなく噛み合わせなど機能面の改善を念頭に置き、的確な矯正を行うことを心がけております。
「後戻り」について
矯正治療で歯並びが理想的な位置に動いても、矯正装置を外すと歯が後戻りする恐れがあります。歯が動いて間もない頃は、歯根膜がまだ順応していないため、放置すると再び歯が動く場合があります。そこで行うのが「保定」です。
保定とは、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着し、歯並びが安定するように促すことです。保定期間は約2年が目安ですが、歯並びの状態やそのほか複数の要因によって変動します。保定期間中は定期的に受診していただき、後戻りをチェックいたします。
インビザラインでの保定について
インビザラインは、マウスピース型矯正装置です。インビザラインには、「VIBERA(ビベラ)」というマウスピースタイプのリテーナーがあります。また、プレートタイプのものもあるなど、リテーナーの種類はさまざまです。当院では、患者さまの歯並びに適したリテーナーを選択いたします。